28日午後4時27分ごろ、熊本県の宇城市と氷川町で最大震度7を観測する地震があった。揺れは九州から北陸の広範囲で観測された。国内で震度7を観測したのは2024年1月の能登半島地震以来。
気象庁によると、震源は熊本県熊本地方で、深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)7・1と推定される。気象庁は「令和8年熊本地震」と命名した。震度7の後も震度5弱や震度4が相次ぎ、今後1週間程度は同規模の地震に注意するよう呼びかけた。停電は4万8000戸超に上った。
熊本県嘉島町にある大型商業施設「イオンモール熊本」では大きな爆発があった。総務省消防庁によると、2階部分が崩落し、多数の人が閉じ込められているとの情報がある。イオンによると、地震発生で従業員と来店客約200人を施設外に避難させた後、爆発が起きた。
天井や外壁が広範囲ではがれ落ち、建物の骨組みがむき出しになったり、折れ曲がったりしていた。嘉島町の下田司さん(72)は崩落した時、反対側の国道にいた。「ダーンという大きい音がした後、すぐに粉じんが巻き上がって目の前が真っ白になった。息もできないくらいの勢いだった」と語った。
震度5強の熊本市では、熊本城の石垣が一部崩壊。複数箇所で土煙が上がった。城内にいたドイツ人観光客ジョン・ルーカスさん(29)は「みんな悲鳴を上げて床に伏せた。壁のしっくいが舞ってほこりっぽかった。怖かった」と語った。
震度7の宇城市では道路が浮き上がり、男性(89)は「ガタガタと縦や横に10~20秒ほど揺れた。(16年の)熊本地震の時以上だ」と声を震わせた。
政府は首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置。高市早苗首相は被害状況の把握と災害応急対策などを関係省庁に指示した。

