熊本県嘉島町にある大型商業施設「イオンモール熊本」で28日午後、爆発があった。県によると、10人が安否不明。警察関係者によると、従業員ら20~30人の安否不明者がいるとの情報がある。地元消防によると、施設から4人が搬送された。いずれも意識があるという。イオンによると、地震発生で従業員と来店客を施設の外に避難させた。県警によると、中にいた人のうち約200人が避難した後に爆発した。
総務省消防庁によると、2階部分が崩落し、多数の人が閉じ込められているとの情報がある。中にいる従業員と連絡が取れた知人によると、複数の人が救助を待っている状態だという。政府高官は、ガス漏れが原因の可能性があるとの見方を示した。
千葉市のイオン本社で取材に応じた担当者は、店舗側から「目視できる範囲で全員の避難が完了した」と連絡があり、それから30分以上たって「爆発があった」と再度連絡があったと説明した。
イオンモール熊本は天井や外壁が広範囲ではがれ落ち、建物の骨組みがむき出しになったり、折れ曲がったりしていた。周辺にも広く破片が飛び散っている。
施設の近くを走っていたトラックも爆風に巻き込まれた。運転していた男性の勤務先の運送会社によると、男性は「コンクリートブロックや破片が飛んできた」と話していた。トラックには大きな穴が開いたという。
施設の近くで美容院を経営する男性(44)は「パーンという乾いた音がした。大型の車が衝突したのかと思った。直後に白い煙が出ていた」と話した。
施設北側にあるホームセンターの男性従業員は地震からしばらくして「ボン」という大きな爆発音のような音を聞き、イオンモール熊本の方角から灰色がかった煙が上がっているのを見た。
嘉島町の下田司さん(72)は崩落した時、反対側の国道にいた。「ダーンという大きい音がした後、すぐに粉じんが巻き上がって目の前が真っ白になった。息もできないくらいの勢いだった」と語った。
近くの店舗従業員は「地面を突き上げる爆発のような音だった」。店の外を見ると、イオンモール熊本が煙のようなものに包まれていたという。
施設の2階に店舗が入る眼鏡店の本社によると、中にいたスタッフは爆発前に全員が避難した。(共同)

