28日に最大震度7を観測した熊本県内の各地で多くの負傷者が出て、火災が相次ぎ発生した。嘉島町の大型商業施設「イオンモール熊本」では爆発が起きた。2階部分が崩落。多数の人が閉じ込められ、従業員ら20~30人の安否不明者がいるとの情報がある。八代市内では倒壊家屋内で見つかった1人が死亡。一部が崩落した橋もあった。熊本市の済生会熊本病院には約50人が搬送され、心肺停止状態の人もいた。

イオンは来店客らを避難させた後、爆発が起きたと明らかにした。天井や外壁が広範囲ではがれ落ち、骨組みがむき出しになった。爆発の情報は地域住人から町にも寄せられた。

熊本県警は県内で家屋倒壊が12件、家屋閉じ込めが4件発生したと説明。県内の消防や自治体などによると、宇城市内の複数の建物で火災が起き、八代市内では住宅倒壊や水道管の破裂が起きたとの情報もある。熊本市内では火災や、建物内に閉じ込められたとの119番が複数あった。

氷川町の八代北部地域医療センターは40人以上のけが人がいるといい、町内の特別養護老人ホームでは入所者が転倒してけがをし、職員も負傷した。熊本市内の熊本城では石垣の一部が崩れているのが確認された。上益城消防組合消防本部には「倒れた物の下敷きになっている」という通報もあった。

公共交通機関やインフラにも影響が広がった。八代市のJR八代駅では貨物列車が脱線し横転。九州新幹線や在来線が運転を見合わせ、熊本空港は滑走路を一時閉鎖、欠航が相次いだ。西日本高速道路は、九州自動車道の鹿児島県と熊本県の区間で通行止めとなった。熊本県内で4万8千戸超が停電した。

日本製紙の八代工場で煙突の一部が損壊するなど、影響は企業活動にも及んだ。(共同)