2020年東京五輪のボート、カヌー会場見直し問題を巡り、開催地変更を検討している都政改革本部の上山信一特別顧問が17日、埼玉・彩湖での開催は難しいとの考えを示した。自身のブログで明かした。

 15日に小池百合子知事が視察した宮城・長沼ボート場に加え、14日には埼玉県の上田清司知事が彩湖誘致に名乗りを上げた。しかし、上山氏は20年よりも前にテストイベントを行う必要があり、既に国際基準のコースがある長沼が現実的との見方を示した。彩湖は現時点ではコースはなく、新規に設計して造る必要があり、期限的に難しいとした。国土交通省の調整池でもあるため、恒久施設の整備は難しく、仮設対応になるため、レガシーになりにくいとも指摘した。

 今日18日には小池氏が国際オリンピック委員会のバッハ会長と会談する。ボート場に加え、バレーボール会場の有明アリーナ、水泳のアクアティクスセンターも含めた会場見直しについて意見交換する予定。上山氏のこれらの調査報告も伝えられるとみられる。