将棋界の史上最年少棋士、藤井聡太四段(14)が2日、デビュー以来20連勝を懸けた第43期棋王戦予選決勝で澤田真吾六段(25)と大阪市の関西将棋会館で対局し、午前11時28分、千日手で指し直しとなった。指し直し局は午後0時40分から始まった。

 千日手は同じ局面が4回現れた時点で無勝負となり、休憩を挟んで先手、後手を入れ替えて指し直す。

 直近では5月22日、王位戦挑戦者決定リーグ戦一斉対局の渡辺明竜王対菅井竜也七段、丸山忠久九段対佐々木勇気五段の2局で指し直しとなっている。

 過去には1995年3月、当時の将棋界7大タイトル全制覇を目指して、谷川浩司王将に羽生善治6冠が挑戦し、双方3勝3敗で迎えた第44期王将戦7番勝負第7局で発生。この時は谷川が勝って、羽生の全冠制覇を阻んで防衛を果たしている。