民進党の蓮舫代表は8日の会見で、学校法人「加計学園」獣医学部新設計画をめぐる安倍晋三首相の対応を、厳しく批判した。「総理の辞書は、『丁寧』という意味をはき違えている。委員会に正々堂々と出て、ヤジへの反論ではなく、国民が納得する言い方で、説明してほしい」と要求した。

 文科省の前川喜平・前事務次官に続き、現役職員からも「総理のご意向」などとした文書を共有していたと証言がある中、再調査を拒む政府の対応も批判。「何か隠したいと思えてならず、疑惑をより深めるだけだ」と指摘。「安倍総理の強硬で傲慢(ごうまん)な政治には、都民も高い関心をお持ちだ。古い自民党政治と戦うのは国政も都政も同じ」と述べ、加計問題を東京都議選(23日告示、7月2日投開票)でも訴える意向を示した。

 民進、共産、自由、社民の野党4党は、「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案の廃案を目指し、内閣不信任決議案や金田勝年法相の問責決議案を来週提出する方針だ。