「ひふみん」の愛称で親しまれる棋士の加藤一二三・九段(77)が、引退から一夜明けた心境を明かした。

 加藤九段は20日の竜王戦ランキング戦で高野智史四段(23)に敗れ、同日付で引退。63年間にわたる現役生活に幕を下ろした。

 21日放送の日本テレビ系「スッキリ!!」に生出演し、「引退は決まったんですけど、もう5カ月くらい前から家族では話し合ってたことなので、ついにその日がきたということです」と淡々と心境を語った。

 また引退後については「かねて引退ということは覚悟していたんですけども、これから、やる気は失わないで、戦いはできませんけども、例えば教えたり、本を書いたり講演とかですね、これからの仕事はかなりありますので」と語った。