ダイアナ元英皇太子妃が、1997年8月31日にパリで交通事故死して、間もなく20年。プリンセスの枠を超えて活動した元妃の突然の死は、世界に衝撃を与えた。この20年も、元妃に関する報道が途切れることはないが、最近、不幸な結婚生活に言及していた生前の肉声が公開されるなど、元妃の足跡があらためて注目されている。

 20年前の8月31日未明。ダイアナ元妃の交通事故情報が、パリ発で世界を駆けめぐった。当初は「重傷」だったが、約3時間後、元妃は息を引き取った。36歳だった。多くの英国民は目覚めとともに、元妃の死を知ることになった。

 チャールズ皇太子(68)と81年に結婚した元妃は、その美しさで世界を魅了。慈善活動でも評価されたが、夫との不仲や自身の不倫など、スキャンダラスな印象も強い。80年代後半から大衆紙は連日、元妃の動向を1面で報道した。

 最近はスキャンダル報道は消え、没後20年の今年は、王子たちが初めて当時の悲痛な心境を語り、番記者が秘話を明かす「思い出報道」が続く。そんな中、今月6日、英チャンネル4が元妃の「未公開肉声」を報道。かつてのスキャンダルに逆戻りした内容で、衝撃をもって受け止められた。