元政策秘書の男性に「ハゲー」などの暴言を浴びせ、暴行を加えたなどと報じられ、自民党を離党した豊田真由子衆院議員(42=埼玉4区)の新政策秘書に就任した青森県板柳町議が1日、秘書を辞職した。豊田氏の関係者によると、松森俊逸町議(61)は同日午前、衆院事務局に「解職届」を提出、受理された。

 松森氏は先月9日、豊田氏の公設第1秘書である妻から「大変だからパパ助けてよ」と言われ、6月30日付で就任したと説明。報道以来、姿を見せていない豊田氏に代わり「誤解を解きたい」「誤報が多く、僕みたいに対応できる人材が必要」としていた。

 町から豊田事務所(埼玉県新座市)までは500キロ以上離れており、他の町議から兼務は不可能との批判が出ていた。松森氏は8月15日、町議会全員協議会で「兼職可能」としていた。

 衆議院によると、政策秘書の月給は、勤続年数などで等級が分かれており、最低で43万3680円、最高で63万9840円。松森氏は6月30日に就任し、9月1日に辞職している。6月と9月に他の政策秘書がいなかった場合、勤務日が1日だけでも月給が満額支給されるといい、最大で4カ月分(173万4720円~255万9360円)の給料が国費から支払われることになる。