ホテルが独自のサービスを打ち出している。ロボットによるフロント、生け花体験、2段ベッドなどを採用。エンタメ性を高めたり、「おもてなし」を重視するなどして、より利用者側に寄り添ったサービスが目立っている。

 今年3月に開業した「変なホテル舞浜 東京ベイ」(千葉県浦安市)では、フロントや客室でロボットが活躍している。チェックイン・チェックアウトは、多言語対応(日本語・英語・中国語・韓国語)の恐竜が担当。部屋ではコミュニケーションロボット「Tapia(タピア)」が、照明やテレビのスイッチを入れたり切ったりしてくれる。

 「変なホテル」の第1号は15年7月、長崎県佐世保市のハウステンボス内で開業。舞浜が2番目だ。これらを手掛けるエイチ・アイ・エスの広報室では、「ホテル滞在時の快適性と、世界最高水準の生産性を両立するローコストを実現させる」と説明する。テーマパークに近いことからエンタメ性を重視。小さい子供から大人まで喜ばれる恐竜を置き、非日常感を演出している。同時に「建設コスト、人件費の削減」「省エネ化と光熱費の自給率の向上」も目指す。

 エイチ・アイ・エスでは18年までに都内に6カ所のほか、国内外を問わず今後3~5年で100棟の出店を見込んでいる。ホームページのアドレスはwww.h-n-h.jp/maihama/