希望の党の小池百合子代表(東京都知事)が15日、ラストサンデーをお膝元である東京都内に集中させ、遊説を行った。午前9時30分開始で回ったのは11選挙区。希望失速が伝えられる中、降雨に耐え頭を下げた。

 衆院議員時代のお膝元、池袋に降り立った小池氏。「ラストサンデーはやっぱりここでしょう」と話し、政策に対し「賛成の方は傘を上げ下げして!」と、プロ野球ヤクルトの応援のように呼びかけるも呼応はまばら。希望がツイッターなどで「緑のものをお持ち下さい」と呼びかけているが、それもほぼいなかった。

 池袋にちなみ「西武、東武百貨店にはいろいろなものが売っている。でも足りないものがある。安心と明日への希望です」とも訴えた。

 前回衆院選では自民に投票した50代主婦は今回、希望と迷っているが「小池さんの政策に具体性が全く見えない。演説でクールビズと言うがそんな昔のことより未来のことを言って」と投票先を決めかねていた。

 武蔵小山では社会保障制度について「女性が家にいてもらい子育て、介護をしてもらいましょうという戦後復興、高度経済成長時代の立て付けで良いのか」と話した。高齢化社会へ向け「100歳まで学べる大学をつくろうと努力している」とし、「女性もシニアも学び方を考えないと『ゆでガエル』になってしまう」と訴えた。

 午後8時過ぎ、西武新宿線田無駅前で日程を終えた小池氏は「皆さんの熱い声援を受けて東京中を回ることが出来て良かった」と語り、10時間30分の日曜日を終えた。