自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長は21日、小池氏のかつての地盤で「打倒百合子」の象徴となる東京10区に約3時間張り付き、党公認の鈴木隼人氏への支持を訴えた。

 選挙カーの最後尾に立ち、選挙区内を細かく移動する「引っぱり」という手法を採用。「期日前投票行きました?」と道行く有権者に呼び掛け、車が止まると握手攻めに遭った。

 小池氏が最終演説を行う約2時間前、「百合子の聖地」JR池袋駅西口にも乗り込み、街頭演説。進次郎氏は「希望の党」が公約に掲げた「満員電車ゼロ」に触れ、「地方に行った時、『満員電車を見たことがない』と言われた。都会のことだけ、地方のことだけを考えていたら、国づくりを誤る」と痛烈批判。「真の豊かさとは何か、自民党はどんな政党を目指すべきか考えさせられた。野党に関係なく応援してもらえる、真の国民政党の自民党をつくりたい」と声を上げた。

 選挙戦12日間で全国約70カ所を応援に回り、「選挙の顔」の役目を果たした。