衆院選神奈川11区で当選を確実にした、自民党の小泉進次郎氏(36)が22日夜、テレビ東京系選挙特番「池上彰の総選挙ライブ」に生出演し、池上氏がガチンコで直撃する“池上無双”に真っ向から切り返した。

 小泉氏は、池上氏から「なぜ人寄せパンダにされると思う?」と問いかけられると「しっかりと、シャンシャンに負けずに役割を果たします」と、東京・上野動物園で6月に生まれたメスのジャイアントパンダ・シャンシャン(香香)の名を挙げて笑みを浮かべた。さらに「これで(話を)シャンシャンと終わらせないでくださいね」とジョーク連発で“池上無双”の出はなをくじいた。

 小泉氏は、池上氏が安倍首相を中心に、自民党の候補者が衆院選の演説で、北朝鮮問題と経済面の成長の2点を強調したことについて突っ込むと、「私の場合、自分の言いたいことを言う。アベノミクスなどは言わない」などと答えた。「アベノミクスが気に入らない?」と追及されると、「次の時代のことを考え、ポスト平成、ポストアベノミクス、ポスト東京五輪&パラリンピックを見据えるのは、我々の世代では当たり前」とサラリと言い返した。

 小泉氏は「安倍首相は『国難突破解散だ』と言ったが」と問われると「(名付けるのは)センス。私なら、つけない」と断言。「センスが悪いと言うこと?」と追及されると「センスは人それぞれ。世代もあると思う。私は『信頼回復できるか解散』とつけた。全国で加計学園問題が根深い。腹の底から思いを伝えて信頼回復できたか…それはあったと思う」と語った。

 さらに、池上氏から「『反省すべきところある』と謙虚な姿勢をみせるのは、したたか」と突っ込まれると、小泉氏は「野党がボタンを掛け違えなかったら、政権交代の可能性もあった。野党がダメだから応援するんじゃなく、自民党が応援するというようにならないと」などと言い返した。

 小泉氏は、「安倍1強…自民党は共産党に近い」とまで言われると「自民党の中に、いろいろな声がある」と断言。その上で、自身が2019年10月の消費税率10%への引き上げの際に、軽減税率8%の品目に新聞が入っていることに反対していることを引き合いに「私、言っているのに報じてくれない。新聞の軽減税率とか」と強調した。