立憲民主党・枝野幸男代表が13日、ラジオ文化放送の「大竹まことゴールデンラジオ!」(月~金午後1時)に生出演し、同党の原発政策について言及し、「1日も早くやめるべきだ」と述べ、来年春にも廃炉への道筋を示す考えを明らかにした。

 枝野氏はパーソナリティーを務める大竹まことの質問に答える形で、「1日も早くやめるという方針は明確です。あとはやめ方。どういう手順を踏んでいくのかを来年の春ぐらいまでには具体的に示したい」との持論を述べた。

 「こういう手順でやめますということをお示ししたら、これならリアルでしょということをお示しながら運動を展開しなきゃいけないと。あえて言えば、原発立地地域の皆さんは、原発で潤っているという思いがあるので、やめられちゃ困るという声が結構あったりするんですよ。むしろそういう人たちに、原発がなくなってもこの地域が成り立つように、やめようと訴えていかなくてはいけないと思っています」と原発廃炉について具体的な政策を示す考えを示した。

 さらに「これは実際に福島の原発で全町避難をされているような皆さんの話をちょっと聞いていただいたり、想像力を働かせていただければ、たしかに原発で一時的に見掛け上、潤ったように見えても、何十年も住めなくなってしまったら元も子もないという実例をついこの間見ているんですから」と2011年3月の原発事故の実例を挙げた上で踏み込んだ。

 その上で「今までそういったものを引き受けていただいていた地域にはそれに完全に変わるとは言わないまでも地域が成り立っていくような手当をしますということを、来年の春くらいまでにきちっと整理をしていきたい」とも述べた。