東京都の小池百合子知事は19日の定例会見で、来月9日開会の平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)に北朝鮮が参加することについて「平昌大会というより、『平壌大会』になりつつあるのではないか」と指摘、韓国と北朝鮮の政治的思惑による“接近”を、強くけん制した。

 「五輪は基本的に、平和の祭典であるべきだ」との認識を示した上で、「ただ最近の報道や南北会議の中身を見ると、かなり北朝鮮のペースになっており、北朝鮮のペースになっている」と指摘。「北朝鮮の攻勢はかなり巧みで強い。大会が平和に行われ、世界が盛り上がるようにしてほしいのは誰もが思うことだ。同時に、(北朝鮮による)ミサイルや核開発が棚上げされ、時間稼ぎをされては困るということも、みんなが思っているのではないか」と、述べた。

 「中途半端な形で(韓国が北朝鮮と)五輪(参加)で手を結びながら、この間に(北朝鮮が)核開発を進めるようなことがないよう、(国際社会は)圧力をかけ続けなければならない」と、くぎを刺した。