日本航空が国内線の機内で放送していた日本大学のPR動画を、来月から使用しないことが28日、分かった。同社広報によると、24日に日大側から申し入れがあった。アメリカンフットボール部の悪質タックル問題が原因という。

 動画は30秒と90秒の2種類。30秒の動画には、日大在学中の平昌(ピョンチャン)オリンピック男子モーグル銅メダリスト原大智が出演しており、アメフト部を紹介する部分もある。現在は可能な機種で、同部に触れない別のPR動画に差し替えている。機内誌にも同大学の広告ページがあり、6月号には掲載されるが、その後は未定という。

 プロ野球巨人もこの日、日大からスポンサー契約解除の申し入れがあり、受け入れたと発表した。16年に公式スポンサー契約を結んでいた。中日の本拠地ナゴヤドームでも、一塁側と三塁側のベンチ前にある防球フェンスの広告看板が撤去された。楽天やDeNA、ヤクルトの本拠地でも「スポーツ日大」の広告デザインの変更が検討されるなど、タックル問題の余波が多方面に及んでいる。