将棋の第44期棋王戦予選、藤井聡太七段(15)対中村亮介六段(32)戦が1日、関西将棋会館で行われた。勝てば本戦出場となる。藤井は18日の竜王戦ランキング戦5組の準決勝で、船江恒平六段(31)を破り、規定により史上最年少の15歳9カ月で七段に昇段。七段昇段後初の対局で、棋王戦本戦出場を目指す。4月に高校進学後、負けなしの5連勝中。公式戦通算成績は76勝12敗。

 振り駒の結果、藤井が先手に決まった。午前10時、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。両者の対戦は初めて。藤井は飛車先の歩を突いた。中村は角道を止める四間飛車の作戦を持ってきた。

 棋王のタイトルは渡辺明棋王が12年度から6連覇中。予選トーナメントを勝ち抜いた8人が、シード者と本戦トーナメントで戦う。

 持ち時間は各4時間。夜には決着する見込み。