史上最年少プロ棋士、藤井聡太七段(15)の「昇級昇段を祝う会」が10日、名古屋市内のホテルで行われた。

 日本将棋連盟の佐藤康光会長、河村たかし名古屋市長ら約500人が参加した。

 東京、大阪に続き、名古屋に対局の場となる「将棋会館」を設置する構想を表明している河村氏は壇上であいさつ。「え~、立派な方が名古屋というか、瀬戸から飛び出してくれて、ありがてえもんですわ」と愛知県からのスター誕生を祝福した。

 さらに高校卒業後について「東京に行ってもたらあかんで。なあ、藤井さん」とお願い。ぶち上げた将棋会館について「(将棋会館の)場所も考えとるんだわ。名古屋だったらお城が見えるところとか、どえりゃあところでやったらええが!」と上機嫌で話し、最後は「サンキュー、ベリーマッチ!藤井君、バンザーイ、アイ・ラブ・ユー!」と絶叫した。

 すでに将棋会館を名古屋市内に設置するよう日本将棋連盟側と協議している。祝う会が終了後、取材に応じた河村氏は佐藤会長と構想について言葉を交わしたことを明かした。ただし「運営費がたいへんだということ…」と現実的な問題に直面しているとした。

 愛知県の大村秀章知事も「名古屋に将棋会館がほしい」と表明している。