東京都の小池百合子知事は15日の会見で、月刊誌「文芸春秋」7月号に、エジプト・カイロ大卒の学歴に「詐称疑惑」があると指摘された問題に関連し、以前自身の著書に記した「首席卒業」の事実関係を問われ、明言を避けた。「(首席卒業と)断言できないのか」などの質問に、「昔の話で何と言われたか覚えていない」とした上で、「最初の本にはそう(首席卒業)書いた覚えがある。先生に『非常にいい成績だった』とアラビア語で言われ、うれしかったことは覚えている」とあいまいな釈明に終始。「公職選挙法上は、カイロ大卒業のみを書いている」と、公選法上は問題ないとの認識を強調した。

 文芸春秋は、当時同居していた女性の証言としてカイロ大卒の学歴も詐称と指摘しているが、小池氏は「卒業証書もあり、大学側も認めている」と反論、卒業は事実だと主張した。