お茶の水女子大は10日、記者会見し、20年度入試からトランスジェンダーの学生を受け入れることを発表した。出願資格を「女子」から「戸籍または性自認が女子」に改める。

 お茶の水女子大によると、トランスジェンダーの学生からこれまで2、3年に1度問い合わせがあり、16年から受け入れを検討してきた。海外では米国のミルズ大などが14年から受け入れている。在学生に対してはこれまで3回、説明会を開いてきたが、反対は全くなかったという。

 「性自認が女子」と確認する方法については、医師の診断書などがない自己申告も認める方向だ。受け入れ委員会を設置し、トイレ、更衣室など施設整備も着手する。国内の女子大で受け入れを決めたのは初めて。室伏きみ子学長は「他の女子大と情報交換している。他大の取り組みも促進するのでないか」。日本女子大、津田塾大、奈良女子大なども受け入れを検討している。