第196通常国会は20日夜、22日までの会期を前に事実上閉会した。自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長(37)は国会内で報道陣の取材に応じ、自身が主導した国会改革、自民党総裁選、自身のことなどについて、約30分、語った。主な一問一答は次の通り。

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-自民党総裁選について

 進次郎氏 まだ始まっていない。候補者も誰もいない。どんな形で選挙が行われるか分からない。決まってからしっかり考えます。

-国会終盤では、閣僚の問責や委員長の解任など、最終的に日程闘争になった。野党の戦略でもあるが、変えるべきか

 進次郎氏 変えるべきと共有する認識があるから、超党派での国会改革提言に至った。日程闘争については、今の野党が悪いわけでもない。この国会の仕組みがそうさせる。ぼくらが野党の時も、同じようなことをやった。だからこのままじゃいけないよねという思いが、実現会議や、立憲民主党の(独自の)提言という形になってきたと思う。

-総裁選では、候補が国会改革を扱うか重視するか

 進次郎氏 国会を変えるのは、自民党だけの問題ではない。いろんな党が変えようという思いが大事。だからこそ、あまり自民党が前に出てもいけない。秋の臨時国会の冒頭に、実現会議として集まる。次の臨時国会をどのように形にするかに、思いがいっている。

-筆頭副幹事長の立場、国会改革でのかなり厳しい提言。自身の立場と気持ちの間で、せめぎ合いは

 進次郎氏 今国会だけではなく今までもあるし、みなさんもあるでしょ。政治家だけでなく、民間の世界もそうではないですか。でもその中で、なりたくない大人にならないよう、現状に折り合いを付けすぎて、当初の熱い思いを見失わないよう、常にどこか自分の「青い部分」と向き合いながら、その灯を消さずに、どう社会の中で生き抜いていくか。政治の問題というより、今の時代が1人1人に投げかけているのではないか。

-国会改革推進へ、秋の人事で希望するポストはあるか

 進次郎氏 まったく考えていません。

-今の立場で、やりにくさは感じないのか

 進次郎氏 最高のポストは衆院議員ですよ。その肩書があればね、できることはいっぱいあるんですよ。

-平成の内に伴侶を、という思いはありますか

 進次郎氏 こういうことって女性議員にも聞くんですかね。こういうことも問われた今国会でしたね。

-総裁選で、重視したい、注目したい政策は

 進次郎氏 いろんな方が出た暁に、いろんな訴えをされるでしょうから、それを見るしかないですね。自分なりにいろいろ考える。最後までしっかり考えます。

-投票前に、誰を支持するか表明するのか

 進次郎氏 いろんな報道は毎回ありますが、何をやっても、やらなくても(何か)言われますからね。そういう経験をするということも、自分にとってはいい鍛えられ方をしているなと思いますね。

-影響力が大きいので、(事前表明)を避けるべきとの意見もある

 進次郎氏 全部の意見があります。政治家は、まな板の上のコイですよ。皆さんがつぶそうと思えばつぶせるし、こういうシナリオで書こうと思えば書ける。こちらの思いを理解してくれたり、日ごろから見てくれている方、そういった方はありがたいし。だからひとりではできません。そうあらためて痛感する国会でしたね。(3に続く)