北海道を6日未明に襲った地震では、札幌市北区で最大震度5強を記録した。

同区に住む加藤弘子さんは「家が崩れるのではないかと思った」と大きな揺れを感じてすぐに家族とともに家を飛び出し、夜明けまで車内で過ごしたという。棚の食器はほとんどすべてが落下して割れた。断水前に風呂の浴槽いっぱいに水をためるなどの対応に追われた加藤さんは「まだ余震が続いているし、怖い。いつでも外に出られるようにしておきたい」と話した。

中心部でも6日昼間まではライフラインが止まり、水道局のスタッフが下水管を開けて市民に生活用水の給水を行った。物資の販売提供を続けたコンビニエンスストアの食品棚は朝のうちに早々と売り切れに。開店時間が遅いスーパーではいたるところで100メートルを超える大行列ができた。

信号も復旧せず、大きな交差点では四方から車が入り込んで混乱するところも。夕方になっても消防車と救急車のサイレン音が鳴りやまなかった。