国内最大級のファッションイベント「東京ガールズコレクション(TGC)」は来年1月12日、静岡市のツインメッセ静岡で開かれる。県内初開催となり、県の魅力を発信する約10分間の「静岡県PRステージ」が設けられ、県内の学生15人が内容を検討してきた。TGC実行委員会の池田友紀子チーフプロデューサーに、このステージについて聞いた。

-なぜ学生に任せようと思ったのですか

池田さん 地元の学生さんにTGCに関わってもらい、地域密着型にしたかった。県の行政担当の皆さまに協力していただき、「学生プロデュース・プロジェクト」を設けました。

-プロジェクトの進行状況はいかがですか

池田さん 10月から3回の会合を開いて、静岡県のどのような魅力を切り取り、どのように発信していくか、話し合ってきました。遠州織物など、地場産業をPRするステージを計画しています。

-学生たちの仕事ぶりを教えてください

池田さん TGCのことをよく研究してくださり、うれしかったです。皆さん静岡のことが大好きなので、ステージを良いものにしたいという熱い思いを感じました。私たちでは考えられないような斬新なアイデアが多かったです。

-来場する静岡県民の方にメッセージを

池田さん 私も富士市出身なので、地元初開催がうれしいです。皆さんに楽しんでいただけるように、準備を進めています。期待してください。

<参加した学生のコメント>

◆「学生プロデュース・プロジェクト」に参加した石川綾音さん(19=静岡文化芸術大2年) 自分が興味を持った地場産業をTGCの多くの来場者に伝えたくて、参加しました。今回の企画を考える上で、静岡についてのたくさんの良いところを知りました。

◆市川王己(きみこ)さん(20=静岡デザイン専門学校1年) ファッションやステージ作りの裏側に興味があり、参加を決めました。初めは緊張して話せませんでしたが、だんだんと話し合えるようになりました。何かを一から作ることの楽しさを感じました。

◆増田純一さん(22=常葉大4年) 学生情報誌の編集をしているので、別のプロジェクトでどう役に立てるのかと思い、応募しました。スタッフの皆さんは、具体性や実現性、コスト、伝わる意図の可視化まで求めていたので、モチベーションが上がりました。