東京都の小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」の都議3人が7日、執行部に離党届を提出した。

いずれも17年都議選で、「百合子旋風」に乗って初当選を果たした奥沢高広、斉藤礼伊奈、森沢恭子の3氏。特に斎藤氏はレゲエ歌手出身で、出馬は大きなニュースになった。

3人は都庁で会見。「政策決定などで党の意思決定が不明瞭」なことが、離党届提出の理由としたが、森沢氏は「知事に反旗を翻すわけではない」とも述べた。

都民ファは17年都議選で公認50人中、49人が当選する圧勝。追加公認で55人を確保したが、次第にあつれきも表面化。17年10月には、小池氏に近かった音喜多駿、上田令子両氏も、「自由な発言の制約」を理由に離党した。

今回3人が離党したとしても、都民ファは50議席で都議会最大会派だが、小池氏の都政運営への影響は避けられない。小池氏は、取材に対し「ひとことで言えば、残念だ。都民からすれば大義が分かりにくいのではないか」と述べ、3氏の行動に疑問を投げかけた。