20年東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの機運醸成へ、16年10月から約2年半かけて五輪旗とパラリンピック旗を全国でお披露目してきた「フラッグツアー」のファイナルイベントが30日、JR東京駅前で行われ、東京大会の競技種目の1つ、テコンドー、パラテコンドーのデモンストレーションが行われた。

参加した小池百合子都知事と桜田義孝五輪相も、おたがいに「蹴り」のポーズを披露した。

競技体験には小池、桜田両氏が呼ばれたが、桜田氏は体験せずに、「見守り役」に。それでも、高校時代は柔道部という「元・格闘系」の経験を生かし、小池氏の前で蹴りのポーズを披露。国会では見られない、羽目を外した一瞬だった。

小池氏も握手をする際に、桜田氏に笑いながら軽く蹴りを入れてみせた。

デモ競技では、テコンドーの山田美諭、パラテコンドーの星野佑介が、ともに正確で鋭い蹴りを披露。山田は、ゲストで参加したレスリング女子金メダリストの吉田沙保里さんが手にしたパッドをめがけて蹴り、「霊長類最強」の吉田さんを、「強い」と叫んで後ずさりさせるパワーをみせた。星野は「TOKIO」リーダー城島茂がかぶったヘルメットの上に乗ったペットボトルを、蹴り落とした。

目の前で展開された、蹴りの感想を問われた「見守り役」の桜田氏は、「すごい迫力でした。見ている方もびっくりした!」。原稿のないアドリブだったが、国会答弁とは違って、無難にコメントした。