探査機はやぶさ2が、平成最後で、世界初となる難ミッションをスタートさせた。

4日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、はやぶさ2が、小惑星りゅうぐうに「人工クレーター」を生成する実験を開始したことを発表した。正午ごろに正常運航を確認し、降下の指令が出され、はやぶさ2は、りゅうぐうへ向けて降下を続けている。

日本時間の5日午前10時すぎに「人工クレーター」を誕生させる衝突装置の分離を最終判断する。順調ならば11時13分ごろ、高度500メートルに降下したところで衝突装置を切り離す。爆薬を積んだ衝突装置は分離した位置で静止。その間に、はやぶさ2は爆破の影響を避けるため、りゅうぐうから直線距離で約3・5キロ離れた裏側に退避。11時53分ごろに起爆装置が作動し、銅製の塊が、りゅうぐうに撃ち込まれる。小惑星に「人工クレーター」が誕生すれば世界初の快挙となる。5月にも人工クレーターへのピンポイント着陸と、内部物質の採取という「令和」初のミッションに挑む。