アイドルグループ「モーニング娘。」で活躍した市井紗耶香(いちい・さやか)氏(35)は26日、国会内で会見し、7月の参院選比例代表に立憲民主党から出馬することを発表した。

「驚かれたと思いますが」と切り出した市井氏は現在、14歳、12歳、6歳、2歳の4人の子どもの母親。政治に関心を持つようになったのは、子どもを産んで体と述べた上で「子育ての問題点や改善点は多く議論されるようになったが、まだ解決されていないのが残念です。当事者の母親が、政治家に少なすぎるからだと思います」と述べ、子育て悩むに母親世代の政治参加を目指して、出馬を決意したことを明かした。

「私も母親として当事者です。悩みに悩んましたが、これからの日本を支える子どもたちのために頑張ろうと、思い切って飛び込む決意をしました」と述べた。

なぜ立民を選んだのかについては「多様性を大切にしている党であることに共感しました」と述べた。「自分の中で何かできないか思っていたところ、今年に入ってからお声がけをいただいた。引き合わせのようなものを感じます」という。

「モー娘」の元メンバーらには「まだ正式に報告ができていない」とした上で、出産を控える矢口真里らに伝えたいと述べた。

市井氏は98年、第2期メンバーとして「モー娘」に加入、国民的グループの一員として人気者になった。00年5月に卒業後は、歌手、女優として活動している。

同党はこの日までに、比例代表には22人の擁立を決めた。福山哲郎幹事長は、「立憲民主党の政策をよく分かっている。まじめで聡明(そうめい)な方で、有権者に思いを訴えることができる候補者だ」と、市井氏の印象に触れた。「当事者の声を国会にあげるため、(市井氏ら)多様性ある候補者を選んだ。自民党とは全く違う」と、選び強調した。