作家の村上春樹氏(70)が26日、都内でDJを務めるTOKYO FMのラジオ番組「村上RADIO」の公開収録として、作家活動40周年記念ライブ「村上JAM」を開いた。人生初の公開収録に臨んだ村上氏は「こういうのをやるのが初めてなので結構、緊張しています」と照れ笑いを浮かべた。

公開収録は、昨年8月から今月16日まで6回放送された番組の中でリスナーから要望を受けて実現。黒のジャケットにレコードの柄のTシャツ、ピンクのパンツ姿の村上氏は開演前からDJブースで陣頭指揮を執るなど意欲満々だった。

トークでは、日常生活や思うことを赤裸々に語った。DJについて「なかなか慣れないね…何か緊張しちゃう。1人でものを書いているんだけど、しゃべるのもその延長だと思っているんだけど」と苦笑い。

作品のファンを公言する俳優高橋一生(38)が朗読を行うと「本は1回、書いちゃうと読み直さない。何、書いたか、ほとんど忘れちゃって…朗読で聞くと新鮮」と笑みを浮かべた。90歳のジャズクラリネット奏者北村英治が演奏を終えると「僕も90歳まで頑張ります」と今後への意欲も語った。

公開収録は8月25日と9月1日の午後7時から同系全国38局ネットで放送される。