日本政府は電撃的に実現した3回目の首脳会談を受け、非核化交渉の本格再開を期待した。

ただトランプ氏は会談後、北朝鮮による短距離弾道ミサイル発射を問題視しない考えを報道陣に重ねて表明。北朝鮮が主張する「段階的」な制裁緩和の容認につながりかねないとの懸念も出そうだ。

米朝協議が進めば、首相が目指す日朝首脳会談と日本人拉致問題の解決にも結び付くとみて、米国の対応を後押しする。今回の会談を日本政府が事前に把握していたかどうかは不明だ。

河野太郎外相は30日夜、ポンペオ米国務長官と電話会談後「歓迎し、支持する。朝鮮半島の非核化へ大きな後押しになることを期待したい」と述べた。再開される米朝実務協議の米側担当者はポンペオ氏らが担い、北朝鮮側は決まっていないと説明を受けたという。