日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕新会長(62)が3日、東京都の小池百合子知事を訪問した。小池氏は「ご活躍を期待しています。思う存分、やってください」と笑顔で激励。山下氏は「腹をくくってやります。いろいろな方から開催国の活躍が不可欠だと。何ごとも準備が大事。残された時間で、最高の準備をするために、サポートをしていきたい」と力強く意気込んだ。

また、小池氏が「パラリンピックの成功なくしては、東京大会の成功はない」と強調すると、山下氏は「(日本は)20年東京オリンピック(五輪)開催が決まって、パラリンピックのすばらしさに目覚めたところがある。日本人は熱しやすく冷めやすいのが心配。これを機にパラリンピックも」とパラリンピックの成功も誓った。

小池氏は時々、説明などに、柔道の精神「心・技・体」を用いることもあるからか、面会終了後、「『心・技・体』は得意ですから」と山下氏に笑顔を向けていた。

小池氏は先月末の定例会見で、JOC新会長に選出された山下氏について「非常に実直な方。就任は心強く思っている」と、期待を示していた。