野球解説者でタレントの、ギャオス内藤こと内藤尚行氏(51)が12日、埼玉県知事選(25日投開票)に無所属で出馬した、スポーツライターの青島健太氏(61)が、さいたま市の浦和駅西口で行った街頭演説の応援に駆け付けた。

プロ野球のヤクルトに1986年(昭61)にドラフト3位で入団した内藤氏にとって、84年オフに社会人野球の東芝からドラフト外で入団した青島氏は、2年上の先輩に当たる。内藤氏は、応援演説の冒頭から「青島健太は元プロ野球選手って知ってます? 唯一知ってるの、プロ野球選手の俺くらいじゃないですか? 青島さん(野球は)ヘタクソでした!! しかし、最近の活躍は、すごい。コメンテーターで、ギャオスより稼いでいる。だって頭が良いからテレビに出られる。ギャオスみたいにばかじゃない」などと言い、聴衆を笑わせた。

青島氏は街頭演説後、ガラガラにかれた声で「エールを飛ばしてくれるのは、心強くうれしく感じました」と内藤氏に感謝した。89年に現役を引退したため、内藤氏とともにプレーしたのは2年だけ。しかも内野手だったので、投手の内藤氏との接点は、それほど多くはなかったというが、野球以外の面でアドバイスなどをしたことはあったという。むしろ接点は、取材者になってから自身がMCを務める番組に、コメンテーターとして内藤氏を呼ぶようになってからが多かった。青島氏は「晩年の私は選手としては機能していなかったので、野球はヘタでした」と言い、笑った。

埼玉県知事選には、無所属の大野元裕氏(55)武田信弘氏(65)桜井志津江氏(63)NHKから国民を守る党から浜田聡氏(42)が立候補している。【村上幸将】