参院埼玉選挙区補欠選挙(27日投開票)は台風19号の接近で両陣営ともに12日の選挙活動を自粛する。

NHKから国民を守る党(N国)の立花孝志前参院議員(52)側は「県民のみなさんの安全と命を最優先に」(上杉隆幹事長)と、選挙戦最初の週末の活動を休止する。上田清司前知事(71)側も「混乱を避けるため」(陣営)として、13日から街頭演説を再開する。

N国は立花氏が14日、東京・池袋で異例の「越境街頭演説」を行うことを決定した。新宿、渋谷などと並ぶ都内屈指の繁華街でJR埼京線、西武池袋線、東京メトロ有楽町線、東武東上線などの都内と埼玉県を結ぶ交通機関が乗り入れる。3連休の最終日とあって立花氏は「かなりの埼玉県民が池袋に足を運ぶ」と分析し、浮動票を中心とした獲得を狙う。県選管は「規定がなく、越境しての選挙活動は可能」としている。