小泉進次郎環境相は31日の定例会見で、「妻の出産後、3カ月の中で2週間分」としている育休の取得をめぐり「(会見後に)これから1回、(自宅に)帰ります」と述べ、リアルな取得実態の一端を明かした。

今週から本格的に予算委員会が始まり、連日1日7時間、委員会に出席している。「公務最優先の中で、できるかぎり取ろうとしている。きょうは午後から(参院)予算委員会に呼ばれており出席するので、午前中にできる限り取ろうと思っている」と述べた。「予算委員会は2月も続く。そういうことを積み上げながら、しっかり両立を図っていきたい」と述べた。

自身の育休取得表明後、立憲民主党や国民民主党の若手議員から、育休取得や全国アンケートの実施など、育休に関連する発信が相次いでいる。自民党の同僚議員からも取得を予定していると打ち明けられたとして「これだけ、議論が与野党含めて展開されている。空気を変えたい立場として、間違いなく変わっている」と述べた上で、前日の参院予算委員会で日本維新の会の音喜多俊参院議員と議論した内容も踏まえ「より、理解を深めていかないといけないのも事実だ。育休そのものの制度の理解が、広がっていない。制度は整っているが、空気が整わないから進まない状況を変えていきたい」と述べた。

一方、「妻の出産後、3カ月の中で2週間分」としている育休を延長するつもりはないのか問われると「2週間が上限というわけではない」と述べ、今後、何らかの形で延長する可能性を示唆した。

「先輩パパからアドバイスをもらっているが、母親の方が職場に復帰するようなタイミングでもう1度取るということも、実質的にいい形での育休にもなると。そういう取り方もあるのではないかとアドバイスを受けた」といい、妻でタレント滝川クリステルの仕事復帰に合わせたタイミングが念頭にあることを明かし「公務、危機管理、さらに育児の両立をはかっていきたい」と訴えた。