熊本の町づくりをテーマにした「KABフォーラム2020 地方創生と震災からの復興~ビッグプロジェクトを活かせ!~」(熊本朝日放送主催)が16日、熊本市内で行われ、ジャーナリスト池上彰氏の司会のもと、エイチ・アイ・エスCEO・澤田秀雄氏、元衆院議員・金子恵美氏、JR九州社長・青柳俊彦氏、熊本国際空港社長・新原昇平氏が討論した。

熊本市は16年4月の震災から4年近くがたち、来春の開業に向けた熊本駅周辺の再開発など複数の大型プロジェクトが進行中。市の中心部の大規模再開発をグループ企業で担った澤田氏は「熊本は観光資源が豊富で、すごく可能性がある。もっと観光客を呼び込める」と今後に期待した。

議員時代に地方創生などを政策テーマにしていた金子氏は、復旧途上の熊本城を公開する取り組みなどを例に「ただの復興ではなく、さらに発展していこうという底力を感じる」と感心し、今後に向け「(九州の)地理的な優位性を生かして国際会議を開ける態勢を作れるといいのでは」と提言した。

池上氏は「ビッグプロジェクトで雇用が生まれ、全国の人たちが(町おこしの模範として)訪ねてくる、そんな未来を期待したい」と総括した。

なお、フォーラムの模様は3月29日の正午から熊本朝日放送で放送される。