一般社団法人・日本水商売協会が22日、都内で会見を開き、新型コロナウイルス拡大防止のための業界独自のガイドラインを作成したと発表した。

ガイドラインには、自粛明けに運用できるよう、接客するホステス、ホスト、ママらキャスト、スタッフ、客そしてカラオケに分けて「必ずやるべきこと」「できればやること」が細かく定められた。

(1)スタッフ、キャスト、客共通

<必ずやるべきこと>

<1>マスク着用。飲み物を飲む時以外は外さない。

<2>検温による入店規制体温計(非接触型が望ましいが、接触型の場合、人ごとにアルコール消毒)

<3>感染拡大大国からの入国後、14日以上経過していない人の入店規制

<4>ソーシャルディスタンス(キャストと客のペアごとに1卓分空けて着席)

<できればやること>

<1>接客のキャストはチェンジなしの固定(接触者を出来るだけ減らす目的)

(2)スタッフ、キャスト

<必ずやるべきこと>

<1>定期的な換気(サーキュレーターの使用。「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則7条」に反しない限りの定期的な窓開け)

<2>30分に1度のこまめな手洗い

<3>30分に1度のうがい(手洗い後)

<4>入退店時のアルコールなどでの手指消毒

<5>入店時に体調確認シートへのサイン(虚偽申告にはペナルティー)

<6>ドアノブ、テーブルなどの30分に1度の定期的な消毒

<7>スマートフォン画面の定期的な消毒

<8>顔や髪を触らない(ヘアセットの場合には、アップヘアが望ましい)

<9>帰宅後は速やかに入浴

<10>保健所からの情報開示には最大限、応じる

<できればやること>

<1>適度な加湿

<2>マドラーの定期的な交換(30分1度)もしくはマイマドラーの使用

<3>着用ドレスは可能な限りクリーニング

(3)カラオケ

<必ずやるべきこと>

<1>マイクの消毒(マイクシャワーなどの専用品)を定期的に行う(人ごと、まとは30分に1度程度)

<2>選曲端末も消毒する(人ごと、または30分に1度程度)

<3>キャストは、歌う人の前に座らない

<4>歌う人もマスク着用

監修は、日本感染症学会評議員で、同学会からインフェクション・コントロールドクターとして認定されている、元佐賀大医学部の危機管理医学口座教授で医学博士の奥村徹氏が行った。奥村氏は1995年(平7)3月に発生した地下鉄サリン事件の際、聖路加国際病院救急部に勤務しており、最も最初に負傷者の治療に当たった医師として知られる。