本因坊文裕(30=井山裕太)に芝野虎丸名人(20)が挑戦して2日制で行う、囲碁の第75期本因坊戦挑戦手合7番勝負第1局2日目が3日午前9時、山梨県甲府市の「常磐ホテル」で始まった。

本来、開幕局は5月12、13日に群馬県高崎市で行われる予定だったが、コロナ感染拡大防止に伴う緊急事態宣言のため延期されていた。コロナ対策として両対局者は、対局場に入る前に検温を行い、スーツにマスク着用で盤の前に正座した。

初日の2日は午後5時に白番(後手)番の井山が74手目を封じ、打ちかけ(初日の終了)とした。持ち時間各8時間のうち、消費時間は黒番(先手)芝野3時間10分、井山3時間50分。

本因坊戦初登場の芝野が先勝するか、2年前に将棋の羽生善治九段とともに国民栄誉賞を受賞した井山が9連覇に向けて好発進するか? 初戦の決着は3日夜の見込み。