昨年約168万人が利用した大崎市岩出山(宮城)の道の駅「あ・ら・伊達な道の駅」が2月下旬、旅行専門雑誌「じゃらん」の企画内で行われた「全国道の駅グランプリ」で、利用満足度1位の初代グランプリを獲得し、全国1173駅の頂点に立った。

同誌は20代から50代の男女2525人にアンケートを実施。回答者は18年以降の企画で、全国7地区の道の駅で利用満足度ベスト10に入った71施設を基に、過去3年以内に利用経験があり、行ってよかったと思う施設を3つまで選択した。同回答を集計した結果、同駅が全国一の満足度を獲得した。遠藤悟駅長(69)は「選ばれた時は夢みたいだった。お客様が何度も来たいと思う道の駅作りを従業員の皆さんが頑張ってくれた」と笑顔で話した。

同駅は、同市古川から鳴子温泉郷に続く国道47号線沿いにあり、地場産品や限定販売の北海道名産チョコレートを買い求めて各県から顧客が訪れる。本年度で創業20周年を迎え、大型連休には創業祭を行う予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大で中止となった。それでも遠藤駅長は「日本一になって、今まで以上に接客を高めていかないといけない。身を引き締めて次の20年に向けて頑張りたい」と、従業員が一致団結して、より愛される道の駅を目指していく。【相沢孔志】