東京都知事選は5日、投開票され、現職の小池百合子氏(67)が再選を果たした。強力なライバル不在の中、公務を優先、新型コロナウイルス感染症対策に打ち込む現職をアピールしたが今後もコロナ対策や東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの開催など、課題は山積みだ。前回選挙で掲げた目標もほぼ達成できず、1期目以上に厳しい目で見られ、2期目は政治家として正念場を迎えることになる。

<小池4年間のおもな歩み>

▼16年7月31日 都知事選で291万票を獲得し、初の女性都知事に就任。

▼8月 リオデジャネイロ五輪に、次期開催都市のトップとして出席

▼8月31日 11月7日に予定された、築地市場の豊洲市場への移転延期を発表。開場は18年10月11日に

▼9月 20年東京五輪・パラリンピック会場見直しを提起、一部で混乱も

▼17年7月 地域政党「都民ファーストの会」を率いて、都議選で圧勝

▼9月25日 新党「希望の党」を立ち上げ、代表に就任。国政進出を目指すも「排除発言」で失速

▼11月14日 衆院選で敗北。希望の党の代表を辞任

▼20年3月24日 東京五輪・パラリンピックの1年延期が決まる

▼4月7日 新型コロナウイルス感染拡大で7都府県で緊急事態宣言発令

▼5月25日 緊急事態宣言全面解除

▼6月2日 都民に感染拡大の警戒を呼びかける「東京アラート」発動。11日に解除

▼6月12日 都知事選再選出馬を表明