中央競馬に多くの名馬を送り出している坂東牧場(北海道日高町)の勝負服が一部の競馬ファンの間で、「鬼滅の刃」の主人公の着ている服と似ていると注目を集めている。

20年近く前から坂東牧場では、騎手が緑と黒の市松模様を勝負服として身に着ける。「鬼滅の刃」の主人公・竈門炭治郎も同様な柄の羽織を着て、敵である鬼に立ち向かっていく。坂東正積代表取締役(45)は「漫画は読みました。面白いですね」と話した。その上で反響について「馬主さんや業者さんなど、いろいろな方から似てるねと声を掛けてもらうことが増えた。応援してくれる方が増えるのはうれしい」と喜んだ。牧場には馬の餌であるニンジンなどが、ファンから届くようになったという。

一部のファンからは来年の1歳馬に「ビービータンジロウ」という、主人公の名前を交えた名前を付けて欲しいとの声が上がっている。また、騎手が着けているマスクと同じ物を売って欲しいなどの声もあったが、現在はどちらも検討中だという。【沢田直人】