立憲民主党の辻元清美衆院議員が4日の衆院予算委員会で「刃」を抜いた。

菅義偉首相の持論である世襲議員の制限などについて麻生太郎財務相に矛先を向けて「ご勇退されたら、息子さんを(選挙に)出されますか」と、ひと太刀。想定外の一撃だったが、麻生氏は「跡継ぎをさせるってこと? まだ引退することは考えてないから」と苦笑いで切り返した。

日本学術会議の任命を拒否した問題を追及し続けた辻元氏は人気アニメ「鬼滅(きめつ)の刃」に登場する黒幕の言葉を引用し、締めくくった。「私は何も間違えない。全ての決定権は私にある。私の言うことは絶対である。お前に拒否する権利はない。私が正しいと言ったことが正しいのだ」。黒幕のセリフを読み上げ、「こうならないように、くれぐれもご注意いただきたいと思います」と、菅氏を鋭くけん制した。