トランプ米大統領が支持者を扇動して6日に連邦議会議事堂乱入事件を起こしたとして、米下院が13日に史上初の2度目の弾劾起訴する決議案を賛成多数で可決したが、トランプ大統領は事件以降、身内や側近からも見放されて孤立状態が続いているという。

ビジネスニュースサイト、ビジネスインサイダーが共和党関係者の話として報じた。

長女で大統領補佐官を務めるイバンカ・トランプさんと、夫で大統領上級顧問のジャレッド・クシュナー氏夫妻が20日に行われるバイデン次期大統領の就任式に出席する意向を示しているという。英デーリー・メール紙もイバンカさんは約束された自身の将来の政治家としてのキャリアを心配しており、名声を守るためなら何でもすると伝え、就任式に出席する計画だと報じている。

トランプ大統領自身は事件の2日後にツイッターで「就任式には行かない」と明言しており、娘の決断に家族が団結して敵と立ち向かわなければいけない時に裏切りだと激怒しているといわれ、一族内で内紛が起きているようだ。

トランプ大統領は事件後は長男と次男の成人した2人の息子以外ほとんど話ができる人が周りにいなくなってしまったとホワイトハウスの関係者は証言している。

イバンカ夫妻を巡っても事件後は風当たりが強く、今後の住居として土地を購入したフロリダ州マイアミにあるプライベートアイランド「インディアン・クリーク島」の近隣住民から移住に反対の声が上がっていると報じられている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)