立憲民主党の杉尾秀哉参院議員が14日、参院内閣委員会で、PCR検査を受けられず、昨年12月27日に新型コロナウイルス感染症で急死した同党の故羽田雄一郎参院議員の事例を挙げて追及した。

羽田氏は昨年12月24日にPCR検査を希望したが受けられず、26日に羽田氏自身が東京都の発熱相談センターに連絡した。27日に予約が取れた医療機関へ車で向かう途中に容体が急変し、現役の国会議員として初の死去となった。

故羽田氏と同じ長野選挙区の杉尾氏は「迅速に検査を受けられていないのは羽田さんだけではありません。羽田さんのご親族の方は、羽田さんが亡くなって2日も3日もたって、ようやくPCR検査を受けられた。こういう現実をどう考えているのか」と強い口調で問いただした。

厚生労働省の担当者は「検査の態勢、キャパシティーを上げることに取り組んできた。初期より、かなり改善されて来ている」などと回答した。それに対して杉尾氏は「その態度なんですか? 羽田さんの地元で市民の方から同じことが起きないように、PCR検査が、すぐ受けられるように国の方でやってくださいと、泣いて訴えられた。そんな気持ちが、分かりますか」と、担当官を叱責(しっせき)した。