立憲民主党の蓮舫代表代行が、19日の参院予算委員会で、NTT澤田純社長らとの会食した事実が判明した武田良太総務相を「珍答弁」に追い込んだ。「国民が疑念を抱く会食はしていない」と武田氏は一貫して回答を避け続けたが、週刊文春の報道を受けて18日、会食の事実を認めた。

蓮舫氏は「国会で何度も繰り返した国民に疑念を持たれる会食ではない、との認識か」とただすと、「まったく、その認識」と武田氏は釈明した。さらに「私は裏切るような会食ではなく、裏切るような行為…」と、苦しい弁明を重ねた。

また、武田氏には17日の国会質疑で答弁に立った総務省の鈴木信也電波部長に対して後方席から「記憶がない、と言え」と指示した疑惑が浮上している。蓮舫氏が追及すると「なぜか無意識で口に出たんでしょうけど、無意識で…、いずれにせよ、当番を、いや答弁を指図するようなつもりもないし、意味もないし、せよとか、しろとか、命令するってことはない」と、しどろもどろ。蓮舫氏は「次々と珍答弁というのはやめていただきたい」と、苦笑して「無意識でも不適切と認めます?」と、重ねて追及すると、武田氏は「誤解を生んだのであれば、申し訳ない」と陳謝した。違法接待問題で総務省幹部に懲戒処分を下した武田氏も防戦一方の苦境が続く。【大上悟】