奈良県五條市は19日、新型コロナウイルスワクチン集団接種で、使用済みの注射針を誤って市民1人に刺す事故があったと発表した。

市によると、18日に西吉野コミュニティセンターで65歳以上の高齢者を対象に行った接種で、医師が使用済みの注射器を、使用前の注射器のトレーに戻してしまい、別の市民に針を刺した。注射器に違和感があったために気付いた。感染症専門医がいる医療機関を受診、検査をしてもらい、今のところ、体調不良などはないという。ワクチンも接種した。太田好紀市長は、本人や家族、市民らにお詫びし「再発防止を徹底し、ワクチン接種に対する信頼を取り戻すべく進めてまいります」などとコメントを出した。