環境省とJリーグが28日、東京・JFAハウスで「連携協定」を結び、環境問題への強力コンビを組むことが決まった。小泉進次郎環境相(40)とJリーグ村井満チェアマン(61)での締結式後、サッカー元日本代表MF中村憲剛氏(40)がゲスト参加してトークショー。村井氏は早速、「2025年までにJリーグ全57クラブが使い捨てプラスチックをなくす」の大号令を打ち出した。「まだ各クラブに合意は得ていないですれど…。それくらいの本気度でやりたい」の言葉に、小泉氏も「まずは言ってみて…のスタンスがすごい。世界的にも大きなニュースだと思う」と共闘を喜んだ。

100年構想を掲げ、地域や企業と密接な関係を築くJリーグの強みが、環境問題改善をアシストする。小泉氏は清水、C大阪、東京Vなどの地ビール販売や、東京のペットボトルリサイクルによるエコバック作成など、すでに行っている数多くの活動を称賛。湘南や水戸での地域の再生エネルギーによる電力提供に加え、サポーター向けの料金プランも用意している現況も紹介。「エネルギーや食でJリーグを通じた地産地消が大事。まさにJ産J消」。隣に座る中村氏を「これからは環境の取組でキラーパスを出してほしい」と司令塔に指名した。

Jリーグは社会課題などをテーマに行政、学校、住民、企業などとの連携活動「シャレン!」を継続中だ。中村氏も川崎Fでの多摩川清掃活動「多摩川エコラシコ」など、地域に出向いて顔を合わせ、ファン、サポーター、企業との絆を深めてきた1人。「環境省とも連携して、いろいろなことが出来るとワクワクしています。次世代の子どもたちに良い形で地球を残していきたい」。さらにパワーアップした環境政策がキックオフする。【鎌田直秀】