自民党総裁選(17日告示、29日投開票)に出馬した岸田文雄前政調会長の出陣式が17日午前、議員会館内で行われ、「今の時代が求めているリーダーは私なんだ」と力強く宣言した。式には岸田派(46人)、麻生派、最大派閥の細田派、竹下派、石原派、谷垣グループなど計74人(議員60人、代理人14人)が出席した。これ以外にオンラインで参加して支持を表明した議員もいた。

対抗馬の河野太郎行革相が所属する麻生派(53人)からは甘利明税調会長、鈴木俊一元五輪相、森英介元法務相らが出席し、3氏は選対本部顧問に就任した。甘利氏は「絶対に勝ちます。岸田さんは頼もしくなった」とエールを送った。

石原派(10人)の会長の石原伸晃元国交相、谷垣グループの中谷元元防衛相、細田派(96人)の塩谷立元文科相や竹下派(52人)の船田元氏も選対顧問に就任するなど、派閥を横断した支持が広がるなど、4氏乱立の選挙戦をリードしそうな勢いだ。