政財界トップの服装や立ち居振る舞いについてコーディネートすることで知られる印象戦略コンサルタント乳原(うはら)佳代さん(50)が、秋篠宮家の長女眞子さま(29)の婚約者で帰国以来21日ぶりに姿を見せた小室圭さん(30)のバッサリ切ったポニーテールよりも秋篠宮ご夫妻との面会で選んだ服装について、特にネクタイは「結びをちゃんとしないとニューヨークの法曹界で生きていけるのかしら」とちょっと辛口に批評した。

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18日は、小室さんにとって大事な日なんですよね。結婚する相手の家にうかがい、ご両親に日本流にいうと「娘さんをください」とお願いする日です。そのことを踏まえて、小室さんの選んだ服装について申し上げます。

★ネクタイ ネービーにイエローとシルバー系の白の斜めストライプ。3つの柄のストライプの色の幅が異なる「オルタネイト」とか「ミックスド」と呼ばれるタイプになります。

イエローの幅が狭いため、色目は抑えめながらも、結婚相手のお宅へのごあいさつでストライプ柄は違和感を感じました。小紋や無地(ソリッド)がふさわしかったかもしれません。

ストライプの正当な向きは、右上から左下へ向かう英国式。小室さんは左上から右下に向かう米国式で「米国でファッションの薫陶を受けたライフスタイルを謳歌(おうか)しています」というメッセージを発信しているようにも察せられます。3年前は英国式ストライプのネクタイだったので、なぜ今回はこのタイプにしたのか。

それと締め方がゆるくて大ざっぱ。結婚への強い意志を感じることができません。結び目を硬くするシングルノットならGOODでした。

★シャツ ボタンダウンでした。ノーネクタイなら襟の高さが出ていいのですが、カジュアル度が高く、結婚のご挨拶にはどうでしょうか。

★スーツ スーツの生地は細かいピンストライプ。帰国時にも同じものでした。真面目に勉学や仕事に励み、一張羅のスーツでおしゃれを楽しむ余裕はないというメッセージを込めたとしても、ご両親への面会に選ぶスーツではないと思われます。無地のミッドナイトブルー(鉄紺)と言われるものが、良かったのではないかと感じました。

小言の連発で申し訳ないです。しかし、小室さんは帰国して以来、まだ一言もコメントしていません。ポニーテール以来、静かにノンバーバル(非言語)でメッセージを発信しているのと同じだと思います。「見た目の印象」だけでは片付けられません。米プリンストン大の研究では、人の印象をとらえるのには「0・1秒で十分であり、それ以上伸ばしても、さほど判断に変わりはない」と定義されています。言葉を発せず見た目の印象がいかに雄弁かということになろうかと思います。

それと最後に髪形。束ねた後ろ髪をバッサリ切ればいいというものではありません。もう少し前髪は短めでもよかったかもしれません。まゆ毛を細く整える前にもっと全体のバランスを考えた方がいいのではないでしょうか。

これから米国での生活。小室さんは公式のいでたちについて勉強された方がいい。それにはフォーマルを幼少から身に着けている眞子さまが「小室眞子さん」になって、どこに出しても恥ずかしくないネクタイの結びをアドバイスできるかにかかっているのかもしれませんね。【取材&構成・寺沢卓】