将棋の史上最年少4冠、藤井聡太竜王(王位・叡王・棋聖=19)が渡辺明王将(名人・棋王=37)に挑戦する、第71期ALSOK杯王将戦7番勝負第1局(静岡県掛川市「掛川城 二の丸茶室」)は10日午前9時に再開された。

9日午後6時5分、先手の藤井が47手目を封じて、初日を終えていた。注目の封じ手は先手3五歩。前日63分考えての決断だった。まずは小競り合いから始まった。

9日午前9時からの2日制で始まった対局は、相掛かりの出だしとなった。午前中は手が進んだが、午後0時30分の昼食休憩前に渡辺が42手目を長考。午後1時30分からの再開後に91分を使って指すと、お互いに時間を消費して、封じ手まではわずか5手という超スローペースとなった

2日目は、どこかのタイミングで激しい攻め合いが予想される。各8時間の持ち時間のうち、初日は藤井が3時間36分、渡辺は4時間5分を消費した。2日目の持ち時間は藤井が4時間24分、渡辺が3時間55分で戦う。午前10時30分と午後3時にはおやつが出される。午後0時30分から1時間の昼食休憩を挟み、10日夜までには決着の見込み。