岸田文雄首相と来日中のバイデン米大統領は23日夜、東京・白金台にあるレストラン・結婚式場「八芳園」で非公式の夕食会に臨んだ。外務省によると、夕食会は1時間25分に及んだ。

夕食会に先立ち、岸田首相の裕子夫人がお茶をたて、バイデン大統領にふるまう場面があった。うすい青緑の着物姿で、夫とバイデン大統領の「おもてなし」役を務めた裕子夫人。外務省によると、抹茶を出す際には、茶道の心や茶席のしつらえに込めた歓迎の思いなどを説明。これに対し、バイデン大統領からは深い感謝の思いが伝えられたという。

裕子夫人は、重要な外交の舞台でのおもてなしで、「和」のこころの伝達役としての任務を果たした。同時に、ファーストレディーとして、本格的な外交デビューを果たした格好だ。

岸田首相とバイデン大統領は夕食会で、日米両国の課題について意見交換するとともに、自身の生い立ちや政治家としての歩み、家族の話題にも話が及んだ。関係者によると、終始和やかな雰囲気だったという。