東京・神田神保町のランドマーク的存在だった三省堂書店本店が1日、同じ靖国通り沿いに「三省堂書店神保町本店仮店舗」として再オープンした。

従来の本店は建物の老朽化のため、5月8日にいったん閉店して建て替え工事に入り、4年後に同地での再開を目指す。その工事期間中、神田小川町のかつてヴィクトリアゴルフお茶の水店だったビルを仮店舗として再スタートを切ったもの。

午前10時の開店前には、再出発を喜ぶ熱望したファン約10人が行列をつくった。本店に比べると仮店舗の販売面積は約1/3。ただし、売り場での通路幅はゆったりできるように本棚を配置した。また、地下1階に雑誌、地図、コミック、1階に新刊、2階に文芸、文庫、4~6階がそれそれの専門書という配置はそのままにした。

三省堂書店の営業推進本部の杉本佳文部長は「今までのお客さまになじみのあるフロア構成にした。本棚も本館のものをそのまま使って引っ越しました。売り場面積が狭くなったので、その大きさと見合う書籍量にはなっています」と話した。

仮店舗の2階壁面いっぱいに「神保町本店は、第二章へ。」との看板が取り付けられ、本店の建て替えについての説明文が看板となって貼り付けられていた。